四畳半神話体系の感想ほか

森見登美彦さんの『四畳半神話体系』を読了した。


有名な作品だから、どんな感じかな、と思った。最後の方は楽しく読めたけど、全体的には、気に入った度合いを5点満点とするなら、3.2ぐらいかな。

展開にやや飽きてしまったきらいがある。最初の方は、あまり興味を引くようなことが起きなくて、特に読むのが辛かった。キャラクターを好きになる人にはいいのかもしれない。

しかし、やたらとエロ・グロを盛り込まずに、ひねくれつつもある意味純潔に描いている作風には好感。

最後の方のちょっとしたSF感は好き。

夜は短し歩けよ乙女』を読んだときは、もう少し楽しく読んだ気がするけど、私が若かっただけかもしれない。

アニメ化されているけど、アニメは面白いのだろうか。

何にせよ、久しぶりに小説を読んだ。

村上春樹さんの『女の居ない男たち』以来かもしれない。タイトル違うかも。



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自分の気持ちに向き合おうと努力しているけど、頭と心が反対の方向を向いている。


仕事中、自分が膝をついて、子供に接している写真を見たら我ながら神秘的な気がした。

母性と若さと慈愛に縁取られた静淑の乙女、と言ったら大げさよな。


今は星回りが、結婚向きじゃないだけかな…。



ちょっと人と見えてるもの違う気がする…。

個人的なキーワードとしては、文化と芸術、感性、教養、深み、古典と現代、大らかさ、等。


けっこう、自分としては大きな陥穽にはまってしまっていて、脱出したいけど、行く先は無いし、寒くて凍える雪原を、目的地も見えないままひとりでさまよい歩くのは辛くて、仮の庵で暖をとり、しかしそこにいては泥舟のように未来はなく、若さを持て余している。


今の生活だってそれなりに楽しいけれど、好きな人と結婚して、子ども持てたらなあって、毎日そんなこと悩んでるから、もっと今を楽しめたらいいのに。

でも今のある種の危機的状況は早く脱したい。