記憶の片隅に

秋の涼しい日には落葉の上で

パジャマのまま飛び出して

走り回りたい


私の記憶の中には、新学期にたくさん校庭を飛んでいる赤とんぼがいて、プールの塩素の匂いがあって、教室は木によだれがついたようななんだか変な匂いがして、

みんな様々な服を着て、筆箱を持っていた。

机には落書きや彫った跡。


いまは全てが効率化されて、

あるいは私の感覚が愚鈍になって、

全てが一様に見える。


記憶の中の人生の方が豊かであるということは、夢の中での人生の方が豊かであることでもあり、たまに突飛な夢を見る。


どうして何もかもがつまらなくなってきてしまったのだろう?

もっとうまく生きれないかな。